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子宮頸がんワクチン

  • 執筆者の写真: Ninomiya Clinic
    Ninomiya Clinic
  • 2023年4月7日
  • 読了時間: 3分

2023年4月から子宮頸がんワクチンの「シルガード9」が定期接種となりました。


子宮頸がんワクチンについては下記をご参照ください。


これまでも十分な効果がありましたが、今回使用可能となったワクチンはさらに高い子宮頸がんの発症予防効果を期待できます。


小学校6年生から接種できますが、出水・阿久根市の案内には中学1年生からと記載されているようですので、当院の予約設定もそれに合わせています。


非常に重要なワクチンであるにも関わらず、実際の国内接種率はまだまだ低いものです。


ただ、今回から接種希望者が増えるかもしれません。WEB予約では現在、在庫に応じて予約可能なシステムとなっています。ワクチンの表示がされない場合は、1週間ほどおいて再度ご確認いただくようお願いします。




≪子宮頸がんワクチンの経緯≫


子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスが局所に持続感染することが原因となります。そのウイルスには複数の株がありますが、これまで流通していたワクチンはそれらの株のうちメインの2種類または4種類をカバーしていました。


今回のシルガード9は、文字通り9種類のウイルス株をカバーでき、その有効性がさらに高まりました。副作用、安全性もこれまでと殆ど変わりありません。


子宮頸がんワクチンは上述の通り非常に重要なワクチンで、10年以上前に定期接種となりましたが、接種後に重篤な副反応が出たと大々的に報道されたことにより国からの積極的勧奨が取り消されました。


ただ、その後詳細な統計学的検討が行われ、このワクチンの安全性への重大な懸念はないと結論付けられました。そして何よりも十分な有効性がわかっていて、実際に世界中で接種されており、子宮頸がんが予防されることで多くの人の命が守られています。


日本国内での子宮頸がんは、年間1万人近くが発症し、3000人近くの方が亡くなってしまうとされる中で、科学的根拠のない副反応を怖がってワクチンが控えられて来たことは、大きな問題と捉えられています。


ようやく積極的勧奨の再開となり、自治体ごとにキャンペーンが始まりました。出水市でも接種せずに定期接種年齢を超えた方を対象に問診票が送られており、公費で接種することができます。(キャッチアップワクチンと言います)


これを機会にぜひご検討ください。




【標準的な接種スケジュール】


●シルガード9(9価ワクチン)

対象者 : 小学校6年生~高校1年生相当(慣習的に中学校1年生から15歳未満)

回数 : 2回(初回から6か月後にもう1回)

接種部位 : 三角筋(上腕の肩付近で、コロナワクチンと同じ部位)

        (出典:厚生労働省HP)


※小学校6年生以上で開始できますが、WEB予約設定は中学校になってから予約可能となっています。


※今回から15歳未満の方のみ、2回だけの接種で終わることができます。15歳を越えて初めてキャッチアップワクチンを受ける方は、3回接種が必要です。


※すでに従来の子宮頸がんワクチンを接種している方は原則、同じワクチンを続けることになりますが、希望の方はご相談ください。

 
 
 

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